ニューヨークの歴史ハイライト -- The History of New York--

時代の移り変わりとともに様々に変貌するニューヨーク。
歴史的な背景に触れてみると、 ニューヨークの新たな素顔が見られることでしょう。

17世紀 オランダの入植とイギリスの植民地化

1609年 西インド会社のヘンリー・ハドソンが偶然ニューヨークを発見し、現在のハドソンリバーの由来となる
1613年 オランダ人が入植し、ニューネザーランド、そして後にニューアムステルダムとなる
1626年 先住民からマンハッタン島を破格の値段で購入
1664年 ニューアムステルダムはイギリス領となり、ヨーク公ジェームズにちなんでニューヨークと改名される

18世紀 港町として栄え、独立戦争を経てアメリカの中心へ

ニューヨークは港街として栄え、イーストリバー周辺には、食品、魚、奴隷、毛皮の市場が並んでいました。数々の 戦争で資金源を植民地へ期待したイギリスは1763年に課税条例を可決。アメリカ各地で本国からの独立への欲求が高まっていきます。

1775年 ボストン茶会事件を切りに、独立戦争へ突入
1776年 アメリカ合衆国独立宣言採択
1785年 ニューヨーク市がアメリカ合衆国の首都になる (その後首都はフィラデルフィア、ワシントンDCへ移動)

19世紀 現在のニューヨークの面影を残す都市の形成

イギリス王党派住民の土地が売却されたことや、また、人口増加に伴いマンハッタン北部が次々に 開拓され、市街地が形成されていきます。19世紀中頃、石油や電力による第二次産業革命が起こり、イギリスと並ぶ工業国となります。カーネギー、モルガン、ロッカフェラーなどの財閥が出現し、また、金融業、小売業が発達していきます。蒸気機関車、運河の開通、下水整備が進み、急速な発展を遂げます。ヨーロッパの人口増加と食料危機に伴い、さらにヨーロッパから移民が流入します。

1857年 米国初の造園公園セントラルパークを着工
1858年 ニューヨークの大型デパート、メイシーズがオープン
1869年 アメリカ自然史博物館設立
1870年 メトロポリタン美術館開館
1883年 ブルックリンブリッジ開通
1886年 自由の国のシンボルとして、フランスより自由の女神の贈呈。除幕式が行なわれる
 

20世紀 経済と文化の世界の中心都市へ

エネルギーは電気へ代替し、地下鉄が開通。1914年、第一次大戦が勃発し、武器や車両の輸出で好景気となります。1920年代は繁栄期が訪れ、ハーレムルネッサンスとして黒人文化が開化。同時に自動車、航空産業、出版、広告などのメディア産業が発展し、高層ビルの建設ラッシュが起きます。1930年代には、不景気にルーズベルト大統領の「ニューディール政策」の一貫として公共事業が行なわれ、ニューヨークの公園、高速道路、トンネル、橋、学校、公共住宅など公共施設が建設されます。1960-70年からポップア−トがもてはやされ、ニューヨークは文化やアートの中心としても注目されます。1994年ジュリアーニがニューヨーク市長に当選し、治安の安定化を図りました。

1904年 ニューヨーク地下鉄の初運行
1923年 ヤンキーススタジアム完成
1930年 アールデコ調のクライスラー・ビルディング完成
1931年 エンパイアステート・ビルディング完成
1959年 グッゲンハイム美術館開館
1973年 ワールドトレードセンターオープン
1977年 ニューヨーク大停電
1989年 ニューヨーク初の黒人市長、デイヴィッド・ディンキンズ当選

21世紀 911、リーマンショック、そして新しいニューヨークのトレードマーク完成へ

2001年9月11日のアメリカ同時多発テロ事件によりアメリカはアフガニスタン侵攻、イラク戦争と言った対テロ戦争をはじめ、大きく保守化の方向へ舵を切りました。そんな中、2009年には黒人初の大統領であるバラク・オバマ大統領就任。住宅価格バブルは2008年にリーマン・ブラザーズが破綻したことから崩壊。2014年にはミズーリ州で黒人青年が白人警察官に射殺されたことを皮切りに依然として根強い人種差別が浮き彫りになりましたが、2015年には連邦最高裁の判決により同性婚がみとめられ、アメリカ全土でお祝いムードに包まれました。

2001年 9月11日 アメリカ同時多発テロ事件
2012年 強い台風「サンディ」の被害に遭う
2014年 1(ワン)ワールドトレードセンター完成
2015年 連邦最高裁の判決により同性婚がみとめられる
2015年 地下鉄7番線にハドソン・ヤード駅が新設され、9月に開業
2017年 地下鉄に新路線 "セカンド・アベニュー・ライン”が開通
2019年 プラスチック・バッグの使用を禁止 カルフォルニア、ハワイに続いてアメリカで3番目