ビジネスの売買〜ビジネス的視野を広げて、さらに事業の拡大と展開を〜
米国でビジネスを売買する場合は、それに関する契約のプロセス、およびペーパーワーク、そのビジネスの状態や条件など、ケースによって異なるため、十分な知識と調査が不可欠です。トラブルを避けるためにも弁護士に相談することをお薦めします。
Corporation(株式会社)における「ビジネスの売買」について
例えばA氏が「ABC, Inc.」という会社を設立し、ビジネス名(assumed name)「A service」というビジネスをしていましたが、将来性のあるA氏のビジネスをB氏が買収することになり、B氏は「DEF, Inc.」という会社を設立しました。B氏の権利は、クロージング(所有権が移行したことを示す、契約完了すること)の日から試行されます。つまり「DEF, Inc.」が設立された日から、法的に「A service」を所有することになり、前の「ABC, Inc.」に負債があったとしても、「DEF, Inc.」に返済義務はありません。(担保債権”Secured Claims”がある場合は例外)このようにビジネスを買収する際、前の会社をそのまま継続するよりも、新しい会社を設立した上でそのサービスを運営する方がよいと言えるでしょう。 売買契約にあたって様々な項目に細心の注意が必要ですが、レストラン、ビューティーサロン、リテールショップなどを営む場合は、さらにLandlordと前の会社の間に結ばれたリースに悪条件がないか再確認が必要です。また、これから買収するビジネスが、同じビル内の他のテナント(例:Strip Mall)と、競争にならないように、他のテナントが取扱っている商品も調査しておく方がよいでしょう。
Corporation以外の米国の事業形態
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●Sole Proprietorship:個人が事業の主体となり、無限責任を負う。
●Partnership:二人以上の個人が事業主となれるパートナーシップ。無限責任を負う。
●Limited Partnership(L.P.):出資するメンバーのうち、経営に参加 する者のみが無限責任を負う。
●Limited Liability Company(L.L.C.):コーポレーションとパートナーシップの複合型。二重課税はなく、有限責任。