役立つ健康と医療の知識/口腔がんとは?
口腔内と口咽頭のガンは世界中でみられる一般的ガンの一種で、年間40万人が罹患しその内21万3千人が亡くなっているとされています(2008年度統計)。日本では口腔ガンは5番目に多いガンで、全体のガン死亡率の1〜2パーセントを占めています。50歳以上に好発するガンで多くの場合喫煙や飲酒によるものとされていましたが、近年、性交渉でHPVヒトパピローマウィルスに感染し、それが原因で発生する若年層の口腔ガンの数が劇的に増えてきています。ひと昔前までは口腔ガンの罹患率は男性6人に対し女性1人の割合でしたが、現在では男性2人に対して女性1人にまで変わってきています。
口腔ガンの症状
初期にはほとんど症状が無いため、死亡率が高くなっていると考えられ、定期的に健康診断に行くことや、歯科の定期検診が初期発見につながります。
典型的な症状として知られているのは
歯科医として16年以上にわたり数多くの人を診察してきたなかで、初期ガンもしくは前癌状態のしこりを発見することによって、5人の患者さんを救うことができました。このことは医者としてのやり甲斐感じるもっとも喜ばしい経験となりました。
典型的な症状として知られているのは
- ●2週間以上治らない口内炎
- ●口内炎の患部が白、赤、または白と赤両方の色が混ざったようなものである
- ●舌の奥に何か詰まって、喉がつかえているような感じ
- ●物が飲み込みにくい
- ●歯のぐらつき
- ●首の根元のしこり
- ●舌や唇の痺れ
ドクターからの一言
取材協力
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