身体に役立つビタミンの知識
働き: 含有物の多い食べ物:
相乗作用のある栄養素: 働きを阻害する要素: 欠乏による症状:
ミネラル
- カルシウム
Calcium
骨や歯の成長を促し健康を保つ、筋肉を収縮させる、神経の伝達機能を促す
牛乳、チーズ、緑野菜
ビタミンA・C・D、リン
飽和脂肪酸の過剰摂取
動悸、筋肉のひきつり、骨や歯の軟化
- クロミウム
Chromium
炭水化物の代謝を促す、ブドウ糖の合成を促す、エネルギーを作る
パン、未精製の穀類、植物油
不明-
鉄分の過剰摂取
ブドウ糖の欠乏、血糖値の低下
- 銅
Copper
酵素の働きを促す、ヘモグロビンの生成
ナッツ類、種、贓物、レーズン
鉄分、亜鉛、コバルト
吐き出されたタバコの煙、カドミウム
貧血、疲労、虚弱、骨が脆くなる
- ヨード
Iodine
甲状腺ホルモンの生成、新陳代謝機能をコントロールする
魚貝類、昆布、ヨード塩
不明
不明
甲状腺の肥大
- 鉄
Iron
皮膚組織へ酵素を供給する、酵素の働きを促す
未精製の穀類、シリアル、ナッツ類、緑葉野菜
ビタミンB6・C・B12、葉酸、繊維質-
飽和脂肪酸の過剰摂取、蛋白質の過剰摂取
貧血、疲労、虚弱爪が割れる
- マグネシウム
Magnesium
酵素の働きを促す、心臓の動脈の健康を維持する、蛋白質の生成、神経系の働きを促す
未精製の穀類、魚貝類、緑葉野菜
ビタミンB6・C、カルシウム、リン
鉄分の過剰摂取
発育不良、足が吊る、神経症、情緒不安定、怒りっぽい
- マンガン
Manganese
酵素の働き・再生・生成を促す、脂肪の代謝を促す
未精製の穀類、卵、ナッツ類、緑野菜
不明
アルコール飲料、コーヒー、コーチゾン(副腎皮質ホルモン)、利尿剤、糖分の取りすぎ
成長の遅れ、生殖異常
- リン
Phosphorus
骨や歯の形成、筋肉を収縮させる、腎臓の機能を促す、神経や筋肉の働きを促す
卵、魚、肉、鶏肉、穀類、チーズ
カルシウム、鉄、マグネシウム、マンガン、ビタミンA・D-
不明
喉が乾く、乾燥肌、虚弱、反射神経の鈍化
- カリウム
Potassium
血液のPHバランスを整える、水分のバランスを整える、神経の筋肉の働きを促す
ナツメヤシの実、レーズン、イチジク、桃、ヒマワリの種
塩
水銀、カドミウム
不整脈、筋力の低下、乳酸の蓄積
- セレニウム
Selenium
酸化の防止(ビタミンEと共に摂取)、細胞膜と内部の保護
未精製の穀類、魚貝類、卵、肉、玄米
ビタミンE-
コーヒー、亜鉛や銅の過剰摂取
心筋の肥大、不整脈
- 亜鉛
Zinc
傷を治す、生殖器の成長や発達を促す、男性ホルモンの生成
パン、未精製の穀類、レバー、ヒマワリの種
カルシウム、リン、ビタミンA・C・D
不明
味覚の喪失、成長の遅れ、傷の治りが悪い
その他の栄養素
- 蛋白質、アミノ酸
Protein, Amino Acids
皮膚組織の形成と健康を維持する、感染の予防、体内における酵素の科学反応を促す、身体の機能を調整するホルモンとして役立つ、エネルギーとして消費されるか体脂肪として蓄積される
肉、魚、鶏肉、牛乳、チーズ、卵
注) 玄米、乾燥豆類、麦などの植物性蛋白質は、牛乳やチーズなどを同時に少量摂取すると足りないアミノ酸を補足するので効果的
- 炭水化物
Carbohydrates
脳、神経系、筋肉へのエネルギーの供給 (これらのエネルギーは体脂肪として蓄積、エネルギーの消費量が炭水化物の摂取量を超えた場合は体脂肪や蛋白質が燃焼される)
2種類の炭水化物(単一と複合体): 単一-砂糖や砂糖菓子、果物、果糖などの糖類
複合体-じゃがいも、米、シリアル、豆類、野菜等に入っている澱粉質
注)上記の2種類のカロリーは共に同じ。ただし複合体のものは単一のものにくらべミネラルやビタミンが豊富なうえ、 繊維質も多いので消化器系の健康を維持する働きがある。
- 脂肪
Fats
身体に絶対不可欠なリノール酸を作り出す、脂溶性ビタミンの吸収をたすける、食べ物の風味を伝える、体温の維持
ナッツ類、ピーナッツバター、全乳製品、肉、魚、鶏肉、卵、オリーブ、アボカドなどの果物
注)リノール酸のもととなる成分を多く含むものは、コーン、サンフラワー、大豆などの植物油、ヒマワリの種、マーガリンなど。